パワハラは近年あたりまえの聞くようになってきましたよね。また、最近では職場や会社で起こるパワハラによる問題意識も高まっています。
パワハラは他人事ではないのです。いつの間にかあなたがパワハラをされたり、パワハラをしたりしてしまっているかもしれません。
パワハラって言葉は知っているけどなんとなーくしかわからない人もいると思います。
詳しく知らないけどなんとなーくわかるような人が多いんじゃないかなぁ…
パワハラってどういうのかうまく説明できる人は少ないと思います。
なんでもパワハラになるのかって言われたらそうじゃないし、パワハラの定義とかわからないですよね。そこで今回はパワハラとは!パワハラの種類とパワハラの定義を紹介していきます。
パワハラとは!
パワハラとはパワーハラスメントの略称です。
パワーハラスメントとは同じ職場で働く者に対して、社会的や職務上で地位の高い者が業務範囲を超えて自らの権力や立場を利用し、精神的および肉体的苦痛を与え職場環境を悪化させるといった「いじめ」に近い行為のことです。
パワハラの定義
厚生労働省によるとパワハラの定義は
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。出典厚生労働省
とされています。業務の適正な範囲を超えたような事はパワハラになります。この適正な範囲って言うのがなかなか判断が難しいです。
相談窓口は?
パワハラに悩んでいたり、相談したりしたいならどこに相談したらいいのでしょうか。パワハラの相談窓口を紹介していきます。
労働基準監督署が設けている労働問題全般の相談窓口です。助言・指導とあっせんのふたつのサービスを利用できます。利用は無料です。
電話番号や受付時間は各労働局によって異なります。くわしくは会社所在地の最寄りにある労働総合相談センターに問い合わせるようにしてください。
差別や虐待,パワーハラスメントなど,様々な人権問題についての相談を受け付ける相談電話です。
電話は,おかけになった場所の最寄りの法務局・地方法務局につながります。パワハラだけでなく、さまざまな人権問題全般の相談を受け付けている窓口です。
全国労働組合総連合(全労連)が運営している労働問題全般の相談窓口です。最寄りの労働相談センターにつながります。
法的トラブル全般を扱う総合案内所です。
問い合わせの内容に合わせて、地方公共団体や弁護士会、司法書士会、消費者団体などの関係機関の相談窓口を案内してくれます。
パワハラの種類
パワハラに該当するのはどんな行為があるのでしょうか?また、パワハラにはどんな種類があるのでしょうか。パワハラの種類と特徴を紹介していきます。
まず、パワハラの種類は厚生労働省によると
1・身体的な攻撃2・精神的な攻撃3・人間関係からの切り離し4・過大な要求5・過小な要求6・個の侵害 出典厚生労働省
1・身体的な攻撃
2・精神的な攻撃
3・人間関係からの切り離し
4・過大な要求
5・過小な要求
6・個の侵害
の6種類のパワハラがあります。
1・身体的な攻撃
身体的な攻撃のパワハラの特徴としては暴力や傷害は当然パワハラになりますよね。
突き飛ばしたり、殴る、蹴る、ような行為はパワハラに該当しますし。相手の対応や発言など態度や行動などに満足がいかなくて、物にあたるような行為もパワハラに該当してしまう可能性があります。
また、会話中に机を叩いたり、デスクを足で蹴ったり、扉を強く締めるなどのような行動もパワハラになってしまうかもしれません。
一時的に感情的になり突発的にしてしまってもパワハラになってしまいます。
2・精神的な攻撃
精神的な攻撃のパワハラの特徴とては脅迫のような発言や行動など、侮辱、暴言などの特徴があります。
また、他の社員や同僚などがいる前で叱責、罵倒するような吊し上げに似た行為も精神的な攻撃のパワハラになるかもしれません。
部下や同僚などを嘲笑するような相手を馬鹿にしたりするような態度を取って本人や周囲が笑っていたとしても、本人が精神的に苦痛を感じた場合は精神的な攻撃のパワハラになる可能性があります。
必要上に長時間の叱責はパワハラとなる可能性があります。注意や教育だとしても適正の範囲を超えてしまうような時間や発言、行動はパワハラになってしまうのです。
3・人間関係からの切り離し
人間関係からの切り離しのパワハラの特徴として人間関係による無視、隔離、仲間はずれをするような行為はパワハラになる可能性が高いです。
また、飲み会や様々なイベントが会社でありますが、ある特定の人物だけ呼ばない、声をかけない、会議に呼ばないような行為もパワハラになります。
相手の問いかけなどに対して無視する行為も典型的なパワハラです。単なる気まぐれでも、相手には大きな心の傷を与えてしまう可能性があります。
業務に必要なコミュニケーションを無視したり、直接的に業務に関係していなくても無視した場合にはパワハラとなる可能性があります。
こういう幼稚な社内のいじめに似たような行為のパワハラは結構社内で起きているのではないでしょうか。
4・過大な要求
過大な要求のパワハラの特徴は、過重労働を強要したり、残業や休日出勤や深夜残業を強要するような行動です。
業務上明らかに達成不可能なノルマを課すようなことなどや、時間外労働を強要するような行為もパワハラなのです。
また、自分自身がいくら過剰な労働をしてきたからといって社員に達成できない業務を与えたり、強要するのは過大な要求のパワハラになる可能性が高いです。
5・過小な要求
過小な要求のパワハラの特徴は能力や経験とかけ離れた業務をさせたり、仕事を与えないような行為です。
過大な要求の逆の仕事を与えないなど経験不足や能力不足、事業の縮小など正当な理由なく別の仕事を与えるなどの行為は過小な要求のパワハラなる可能性があります。
6・個の侵害
個の侵害のパワハラの特徴としてスマホを勝手にみたり、プライベートに過剰に干渉したり、飲み会の強制参加などがあります。
飲み会や親睦会への参加を強制したり強要することは個の侵害のパワハラになる可能性が高いですし、また、プライベートな内容に必要以上に踏み入ってくるような、交際相手や家庭環境などを聞き出そうするような行為もパワハラに該当する恐れがあります。
パワハラの現状
現在のパワハラの実態はどうなっているのでしょうか?
パワハラの現状を調べてみましたらなかなか気になるニュースがありましたので紹介します。
「 厚生労働省がまとめた二〇一八年度の都道府県の各労働局に寄せられた労働関係のトラブルの相談状況によると、「いじめ・嫌がらせ」などパワハラに関する被害者などからの相談は前年度比14・9%増の八万二千七百九十七件と過去最高を記録、各相談中で最も多いのも七年連続となった」記事一部引用引用元2019年6月28日:経済(TOKYO Web)
このニュースを見てパワハラが問題視されてパワハラ問題が認知されてきた背景もあっての相談件数の増加なのかもしれませんが、
これだけパワハラ問題が注目されているのにも関わらず相談件数増加は非常に残念ですよね。また、日本の会社は今だに一昔のような体育会系みたいな会社がたくさんあるんだろうなぁと感じています。
今の現在の日本の社会の実態をよく表していると感じています。
こういう労働環境では働きにくいしモチベーションも下がりますし、パワハラのような行動は労働環境の悪化にしかならないと思います。
会社にとってはパワハラのような行動は何もメリットがないんじゃないかなぁ。
はっきり言えばあくまでも私個人の意見ですけど、昭和の頃はそこまで人権を尊重しなかったり、人権侵害に近いような行為があたりまえにあっと思いますが、今、現在は労働者、男性でも女性でも人権を尊重するべきだと思います。
どんな理由があっても、労働者の人権は守るべきで尊重するべきだと思いますあくまでも私個人の意見です。
最終に
この記事ではパワハラとは、パワハラの種類などをまとめてみました。
近年、現在パワハラ問題は結構注目されています。私達個人もパワハラを理解していないと、気づかないうちにパワハラ行為をしてしまうかもしれません。
大企業だけでなく中小企業、零細企業も今後、しっかりとパワハラ問題について真面目に取り組んで欲しいと思います。労働環境を改善していく事は必要な事ですから。
しかし、なかなかパワハラの線引きやどこからどこまでがパワハラなのか、パワハラの境界線は難しいかもしれませんが、
私個人は相手を尊重する事を心がけて行動したり発言していけばパワハラはなくなると思いますし、
仕事をするうえでお互いが相手を尊重する事が大事だと思います。