国際通貨基金(IMF)が6月24日に世界経済の見通しを修正したようです。見通しの修正内容は2ヶ月前よりもさらに下方修正をしました。この記事ではIMF世界経済見通しの下方修正の内容を書いていきます。
IMF世界経済見通し
前回4月にIMFが世界経済や世界各国の見通しを発表しました。しかし、6月24日に改訂を発表し世界経済の見通しを下方修正しました。そのIMFの世界経済見通しの下方修正がどうなっているのか簡単に書いていきます。
〈2020年IMF世界経済見通し〉
アメリカ −8.0%
中国 +1.0%
日本 −5.8%
ドイツ −7.8%
イギリス −10.2%
フランス −12.5%
インド −4.5%
イタリア −12.8%
ブラジル −9.1%
ユーロ圏 −10.2%
ASEAN5カ国 −2.0%
先進国 −8.0%
発展途上国 −3.0%
世界全体 −4.9%
前回と今回の世界経済見通しの比較
今回の6月の発表した下方修正と前回の発表の比較をしています。
前回 今回
アメリカ −5.9% −8.0%
中国 +1.2% +1.0%
日本 −5.2% −5.8%
ドイツ −7.0% −7.8%
イギリス −6.5% −10.2%
フランス −7.2% −12.5%
インド +1.9% −4.5%
イタリア −9.1% −12.8%
ブラジル −5.3% −9.1%
前回 今回
ユーロ圏 −7.5% −10.2%
ASEAN5カ国 −0.6% −2.0%
先進国 −6.1% −8.0%
発展途上国 −1% −3.0%
世界全体 −3.0% −4.9%
各国どのくらい下方修正されたのか。
前回と今回で下方修正がどのくらいされたのか。わかりやすく書いていきます。
〈前回の発表での下方修正の数値〉
アメリカ −2.1%
中国 −0.2%
日本 −0.6%
ドイツ −0.8%
イギリス −3.7%
フランス −5.3%
インド −6.4%
イタリア −3.7%
ブラジル −3.8%
ユーロ圏 −2.7%
ASEAN5カ国 −1.4%
先進国 −1.9%
発展途上国 −2.0%
世界全体 −1.9%
まとめ
今回の下方修正で1番の注目はインド経済がマイナス成長の見通しになったことではないでしょうか。近年経済成長が著しかったインド経済もコロナウイルスの影響によりマイナス成長になりそうです。
また、世界全体の経済見通しも下方修正され前回よりもマイナス1.9%も下方修正されています。特にユーロ圏、ヨーロッパが非常に大きなマイナス成長になっています。
2020年はほとんどの国がマイナス成長になる見通しなので近年では最大の不況になる見通しです。日本経済は−5.8%の経済見通しとなっており、前回よりも−0.6%下方修正されています。
日本経済も前回の予測よりもコロナウイルスの影響によりマイナス成長すると見通しされています。
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