
日本人は世界的には頭が良いと言われています。私達日本人からみたら嬉しい事ですよね。
実はOECD(経済協力開発機構)は3年事に国際的な学習到達度調査(PISA)というのをしています。それにより各国の学力がわかるようなんです。
この記事では学習到達度調査の結果をもとに世界学力ランキング、PISAランキングの日本の順位などを書いていきます。
学習到達度調査PISAとは

学習到達度調査PISAってなんなのかわからない人も多いと思いますので簡単に説明します。
学習到達度調査PISAとは
15歳の生徒を対象に、読解力、数学知識、科学知識、問題解決を調査の事。
国際比較により教育方法を改善し標準化する観点から、生徒の成績を研究することを目的としています。
1997年から始まり以後3年事に調査をしています。
世界学力ランキング2019

さて、OECDは12月3日に15歳を対象に3年に1度実施する国際的な学習到達度調査(PISA)の2018年の結果を公表しました。その結果を書いていきます。
結果は以下の通り。
順位 | 数学的リテラシー | 得点 |
1 | 北京・上海・江蘇・浙江 | 591 |
2 | シンガポール | 569 |
3 | マカオ | 558 |
4 | 香港 | 551 |
5 | 台湾 | 531 |
6 | 日本 | 527 |
7 | 韓国 | 526 |
8 | エストニア | 523 |
9 | オランダ | 519 |
10 | ポーランド | 516 |
11 | スイス | 515 |
12 | カナダ | 512 |
13 | デンマーク | 509 |
14 | スロベニア | 509 |
15 | ベルギー | 508 |
OECD 平均 | 489 |
順位 | 読解力 | 得点 |
1 | 北京・上海・江蘇・浙江 | 555 |
2 | シンガポール | 549 |
3 | マカオ | 525 |
4 | 香港 | 524 |
5 | エストニア | 523 |
6 | カナダ | 520 |
7 | フィンランド | 520 |
8 | アイルランド | 518 |
9 | 韓国 | 514 |
10 | ポーランド | 512 |
11 | スウェーデン | 506 |
12 | ニュージーランド | 506 |
13 | アメリカ | 505 |
14 | イギリス | 504 |
15 | 日本 | 504 |
OECD 平均 | 487 |
順位 | 科学的リテラシー | 得点 |
1 | 北京・上海・江蘇・浙江 | 590 |
2 | シンガポール | 551 |
3 | マカオ | 544 |
4 | エストニア | 530 |
5 | 日本 | 529 |
6 | フィンランド | 522 |
7 | 韓国 | 519 |
8 | カナダ | 518 |
9 | 香港 | 517 |
10 | 台湾 | 516 |
11 | ポーランド | 511 |
12 | ニュージーランド | 508 |
13 | スロベニア | 507 |
14 | イギリス | 505 |
15 | オランダ | 503 |
OECD 平均 | 489 |
出典:文部科学省ホームページ 、「学校基本調査」(文部科学省) を加工して作成
世界学力ランキング日本の順位

上に表を書きましたが、わかりやすく日本の順位だけを紹介していきます。
世界学力ランキングの日本の順位は
数学6位
読解力15位
科学5位
でした。
数学、科学は悪くないむしろ良いくらいです。しかし語解力が悪いです。また他国を見るとシンガポールが全ての分野で2位で結構凄いですね。日本も教育を改善して順位をあげてほしいですね。
過去の世界学力ランキングの日本の順位がどうだったのか少し調べてみました。
2015年の世界学力ランキングでは日本は数学5位、読解力8位、科学2位でした。それと比較すると2018年の調査では数学、読解力、科学全てが下がっています。
他の国が学力があがっただけなのかもしれませんが、少なくとも今までは日本人は頭が良いと言われてきましたが、このままでは日本の学力は今後どうなるかわからないと思いますよね。
また、日本の読解力の平均点は504点でOECD平均の487点は上回ったのはよかったのですが。前回の2015年の調査より12点低く、さらに過去の記録を調べてみると、2012年調査より34点低かったんですよね。
年々日本の学生の読解力が落ちてきていると言う事実があるのです。34点も下がっているのは結構衝撃的ですよね。
数学や科学と比較しても読解力だけ結構下がってしまっていますね。


読解力とPISA型読解力について
世界学力ランキングの日本の順位は上にも書いた通りです。なぜここまで下がっているのかきになりませんか?何が起きているのか気になりますね。
読解力とは

そもそも読解力とはなんでしょうか?簡単に説明します。
読解力とは日本では、国語での教育を想定したなかでの「教材としての文章の内容を正確に読み取る」という意味合いです。文章の内容を正確に理解するのが読解力というわけです。
しかし、この調査での読解力は微妙に違うようです。OECD(経済協力開発機構)の国際的な学習到達度調査(PISA)での読解力はPISA型読解力と呼ばれています。
PISA型読解力とは

PISA型読解力とは、文部科学省のホームページなどをでは「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」とされています。
わかりにくいよね。簡単に言えば自分の持っている知識を活用して資料、データを読み取り、それを解釈や評価をしてわかりやすく表現できる力という事だと思う。
日本の読解力は文章の内容を正確に読み取る能力とされていますのでPISA型読解力とは結構違いがあるよね。どちらかというとPISA型読解力の方が私生活や仕事に活用しますね。PISA型読解力は思考力などの複合的な能力ないと高得点がとれません。
最後に
この記事では世界学力ランキング、学習到達度調査(PISA)や読解力、PISA型読解力について書いてみました。
私個人的な意見ですが、近年はこのPISA型読解力が注目されているような気がします。日本の教育も今後はPISA型読解力についてもしっかり取り組んでいくべきなんじゃないのかなぁとおもいます!
私は勉強、教育時間だけを増やすような単純な改善よりも何が原因でどういう教育をするのかまたはどう教育のやり方を変えていくのかについて議論して欲しいと思います。

